- 「最近フリーランスが増加しているのはなぜ?」
- 「フリーランスが増えすぎることでどうなるの?」
- 「フリーランスの将来は明るい?」
と考えている方に向けて
- フリーランスは増えているの?
- フリーランスが増えすぎた7つの理由とは?
- 会社員よりフリーランスを選ぶ7つの理由とは?
- フリーランスの将来予想
の4つのポイントで解説します。
- なぜフリーランスが増えてきているのかを知りたい人
- フリーランスの将来に興味がある人
- 現役フリーランスであり会社員も経験している。
- フリーランスの報酬で生活をしている。
- 会社には属していない。
フリーランスは増えているの?
結論「増加しているが、横ばい傾向」と言えます。
- 5年連続でフリーランスの人口が1,000万人を突破している。
- 2016年に1,000万人を突破し、2020年は1,034万人と34万人の微増。
- ピークは2017年の1,122万人。
と記載しています。
フリーランスの人口は増加しているが微増、見方によっては減少と言えます。
このことから、フリーランスの人口は成熟してきつつあると言えます。
増加したり減少したりするのかについては、フリーランスとして独立したが生活することが難しく会社員に戻ってしまう人が一定数います。
それと同時に、フリーランスとして独立を決め、新規参入する人とのバランスが取れています。
またフリーランスの人口が1,000万人と聞くと多いのか少ないのかイメージしにくい人もいると思います。
日本の人口は、人口推計 平成30年2月報によると、約1億2,670万人となっています。
内、学業に専念している(20歳未満)と定年(65歳以上)を省いた労働人口が約7,000万人となります。
約7人に1人がフリーランスと定義されます。
フリーランスの中には副業として事業を行っている人もいるので、専業フリーランスはもっと少なくなります。しかしながら、約7人に1人がフリーランスのため、あなたの周りの同僚でも副業でフリーランスをしている、または専業フリーランスの方が居ても不思議ではありません。
それだけ、フリーランスが社会的に認知されてきたと言えます。
フリーランスが増えすぎた7つの理由とは?
フリーランスが増えすぎた理由は7つあります。今後も増加または横ばい傾向になることが予想され、大きく減少することはないと考えられます。
- インターネットの普及
- 副業解禁
- リモートワークや在宅勤務の増加
- 働き方が多様化
- 個人スキルの価値
- 終身雇用制度が崩壊
- フリーランス支援の企業やサービスが増加
インターネットの普及
スマホが1人1台持つことが当たり前となり、インターネットが以前に比べて身近になりました。インターネットを使い、ビジネスを行う人が増えてきているため、インターネットに触れている=ビジネスチャンスと捉える事ができます。
スマホ1台で起業しているフリーランスも少なくありません。
今後、5G通信を使い新たなビジネスチャンスが生まれてくることが予想されるため、インターネットがより身近となります。
副業解禁
昨今の働き方改革により副業が解禁された会社も多くあります。国としても副業を解禁し、働き方の多様化や個人スキル向上を推奨しています。
副業解禁により、今まで技術はあってもフリーランスとして活躍できなかった人にもチャンスが出てきました。
働き方改革により、副業が解禁されたのが2018年1月からとなり、該当年はフリーランスの人口が増加しました。
つまり、副業やフリーランスとして活躍したい人は元から多く居たことになります。
まだ、副業を推奨していない会社もあり、副業がより身近になるとフリーランスになる人口は増加していきます。
リモートワークや在宅勤務の増加
リモートワークや在宅勤務を出来るための環境が、個人レベルで整いつつあるのもフリーランスが増えすぎたことに繋がります。
ノートパソコンと必要であればウェブカメラがあれば、どこでも仕事が出来てしまうことを実感し、フリーランスに興味を持つ人が増えてきました。
以前までは、紙媒体の書類と上司のハンコで決裁していたものが、電子契約やPDFで行われつつあります。
無駄な会議も少なくなり、リモートワークや在宅勤務で業務効率向上に繋がったと実感した人も少なくありません。また、満員電車に乗ることがなくなるため、通勤ストレスが軽減されます。
2020年にこのような経験をした会社員が多くいます。中にはフリーランスで働けるのでは?と考えている人もいるでしょう。
リモートワークや在宅勤務は、フリーランスが増えすぎている要因の1つと言えます。
働き方が多様化
以前までは、旦那が職場で働き、妻が家事をすることが当たり前でした。しかし、時代が大きく変わり、妻が働き旦那が家事をする。または、共働きする家庭も増えています
よって、個人レベルでの働き方が多様化してきています。働き方の多様化が今の会社で受け入れられるいかと言えば、難しいと考える人もいるでしょう。
つまり、会社が推奨する働き方と個人の働き方にミスマッチが生じ、フリーランスとして自由に働きたいという人が増加しています。
今後も働き方が多様化することは言うまでもありませんので、新卒から正社員という流れではなく、新卒からフリーランスになる人も増えてくるでしょう。
個人スキルの価値
YouTubeやTwitterなどの情報発信により、個人スキルの価値が飛躍的に向上しました。企業が高額な費用を払い、CMや雑誌広告へ掲載するレベル以上に個人の発信力が強くなってきています。
多くのチャンネル登録者数を獲得しているユーチューバーは、企業からオファーが来て商品紹介することも珍しくありません。それだけ、個人スキルの価値が上がってきています。
また、インターネットを使ったビジネス展開も優秀なITエンジニアやマーケッターたちが協力すれば、実現出来ます。会社へ所属する理由が少なくなり、フリーランスとして独立する人もいます。
つまり、今までになった個人スキルが個人というものにフォーカスされる時代になったということです。
→ スキルなしフリーランスが独立すると後悔!?成功するための秘訣とは?
終身雇用制度が崩壊
終身雇用制度が崩壊し、定年まで働くことが難しくなりました。転職することが当たり前の時代に、転職した先が経営難に陥り給料カット、倒産になることが可能性として低くはありません。
転職するよりも自分で事業を起こした方が良いのではないかと考える人が増え、フリーランスが増加することに繋がります。
フリーランスで従業員を雇わない場合は、あなたや家族が食べていければ最低限問題ありませんので、会社に振り回されることが少なくなります。
終身雇用制度がなくなった今、転職ではなくフリーランスになるという選択肢は当たり前になってきています。
フリーランス支援の企業やサービスが増加
コワーキングスペースやシェアオフィス、プログラミングスクールなどフリーランスを支援する企業やサービスが増加してきています。
ITエンジニアになるべくプログラミングスクールへ通う、仕事場をコワーキングスペースにしているなどの話はよく耳にします。
多くのフリーランス支援企業やサービスが増えることで、フリーランスとして独立することがより身近になり、簡単になってきているため、フリーランスが増えてきていると言えます。
なお、フリーランスとして独立する際、案件不足に悩む人がいましたが、フリーランス専門エージェントが参入したことにより、案件不足について悩むことが減ってきています。
会社員よりフリーランスを選ぶ7つの理由とは?
働き方改革やブラック企業が社会認知されることで、会社員の待遇が少しずつ改善してきています。しかし、会社員よりもフリーランスを選択する人もいます。会社員よりもフリーランスが選ばれる理由を7つ紹介します。
収入UPのため
会社員の最高時給は約8,000円とされています。月収換算すると、約120万円です。日本における会社員の限界値とされています。
しかし、フリーランスの時給には天井が有りません。時給1万円や10万円の場合もあります。
そのため、フリーランスの方が稼げるということで収入UPが理由でフリーランスを選択される人もいます。
通勤または業務内容に不満があるため
毎朝の通勤電車、やりたくない業務に対する不満によりフリーランスを考える人もいます。
フリーランスになりますと、多くの場合は通勤電車がなく、やりたくない業務は断ることが出来るなど会社員とは違う特権があります。
特に通勤電車から解放されるだけでも大きなメリットと感じる人も多いです。
人間関係のストレスを解消したいため
会社には様々な価値観や考え方を持った人がいます。中にはあなたと考え方が真逆の人もいます。そのため人間関係にストレスを感じる会社員はあなただけではありません。
考えが似ている、価値観が理解出来る人ばかりと仕事出来ないのが会社員です。ストレスにより精神的に疲弊することも少なく有りません。
転職で会社が変わっても、人間関係の問題は常に付きまといます。
人間関係にストレスを感じず、仕事が出来るフリーランスが注目されることもフリーランスが選ばれる理由です。
自由な働き方に憧れがあるため
人に指示されず自由に働きたいと考えたことは、あなた含めて会社員全ての人があると言えます。起床時間、休憩時間、残業時間全てに対してあなたに決定権があるフリーランスは魅力的に見えます。
束縛されるのが嫌、人から指示されるのが苦手という人にフリーランスが選択されやすいです。
子育てなどで週5フルタイムが難しいため
結婚・子育てなどにより今までとの生活環境が大きく変わることはあります。子育てをしたいが、週5フルタイムで働くことは困難という夫婦は多くいます。
短時間労働も可能なフリーランスは、現代社会のニーズを満たしています。
パートやアルバイトの選択肢もありますが、急なシフト変更や残業などにより定時に帰宅することが困難な場合があります。
また、一時的に家から不在となるため、子供をどうするのかという問題も出てきます。
保育園に預けることが難しい夫婦もいますので、在宅で時間調整が可能なフリーランスは現実的と言えます。
地元または海外で働きたいため
親の看病で地元へ帰らざるを得ない、夢であった海外で働きたいなどの理由によりフリーランスを選ぶ人もいます。
地元へ帰る、海外で働きたいどちらも今の会社で実現することは、必ずしも出来るとはいません。
そのため、退職し独立することが最も近道と言えます。
インターネットとパソコンさえあれば、フリーランスとして仕事が出来ますので、働く場所に囚われることはありません。
旦那または妻の都合により引っ越ししため
仕事の事情で転勤し、新天地へ引っ越しすることはよく耳にします。新天地で腰を据えて転職活動するにしても、いつ転勤があるのかわかりません。
都度、転職活動を行い、仕事が慣れてきた所で転勤ということは有りえます。
毎回、同様の状況が続くと精神的にも肉体的にも疲弊します。パートナーの都合に依存せず、仕事が出来るフリーランスは時間・場所を問わず仕事が出来るため人気です。
フリーランスの将来予想
フリーランスの将来予測ですが、1000万人を基本として少しずつ増加していくと考えられます。
昨今の社会情勢や、終身雇用制度の崩壊、フリーランスを後押しする企業やサービスが増加していることが要因となります。
フリーランスが多くなるとどうなるのか?
フリーランスを希望する人が多くなると、少ない案件数を多くの人が取り合う形となりレッドオーシャン化します。
レッドオーシャン化することで、フリーランスは稼げないということが当たり前になり、会社員に戻る人も増えてきます。
では、どうすればレッドオーシャンとなり得るフリーランスで活躍することが出来るのか?
活躍するポイントは大きく分けて2つあります。
- 差別化
- 先行者利益
差別化
差別化は他のフリーランスと違ったスキルや技能を使い、差別化することを意味します。
プログラミングだけでなく、デザインも行う。プログラミングだけでなく、Webコンサルを行う。というものです。
つまり、求められるスキルが今以上に高度になります。
1つのスキルを磨くよりも満遍なく対応出来るスキルが望まれるようになります。
専門分野だけでなく、専門分野以外にもアンテナを貼り必要に応じてスキルを習得することを心がけましょう。
先行者利益
フリーランス業界は成熟していると言われることもあるが、まだまだブルーオーシャンな部分があります。
そのため、早めに参入し、クライアントと信頼関係を構築し案件を安定して貰えるように、先行者利益を狙いましょう。
特にIT分野に関しては、アメリカなどの諸外国と比較し、未発展な部分が多くあります。
あなたが会社員で働いている場合、社内を見渡してください。何かIT化や効率化出来るものはありませんか?
もし、IT化や効率化出来るものがあればメモして置きましょう。新しくサービス開発するきっかけになります。
アメリカなどITが進んでいる社会でフリーランスはどうなっている?
アメリカは約35%がフリーランスと呼ばれており、日本に比べて進んでいると言えます。
日本では、会社に所属し業務を行うのが一般的ですが、アメリカではプロジェクト毎に参画し仕事を行うスタイルが増えてきています。
そのため、1人で複数のプロジェクトを掛け持ちすることは当たり前になってきています。
プロジェクトが異なれば、関わる人間も変わりますので、毎回担当者が変わることも珍しくありません。
現代の日本では、想像しにくい部分があるかと思います。しかし、日本在住のIT系フリーランスはアメリカのような働き方をしている人も多く居ます。
無駄な業務、無駄な会議がなくなるため会社としてコスト削減に繋がる面があるため、注目されています。